カネサダ番匠の想い
私たち、カネサダ番匠が一番大切にしているのは、「ものづくりの精神」です。
日本は古来より稲作を通して「ものづくりの精神」が培われてきました。万物には命があり神が宿り、それらを感謝して押し戴く。それは、食べ物、着る物、建物をはじめ、〝あらゆるものを大切に扱う”という日本独特の文化です。
日本の木造建築に目を向けてみますと、世界最古の木造建築である法隆寺を代表に、その歴史や優れた意匠・技術については万人の認めるところです。社寺建築、書院建築、城郭建築、数寄屋建築、住宅建築など、今に伝わる名建築は枚挙に暇がありません。「ものづくりの精神」があったからこそ、これらの素晴らしい仕事がなされてきたのです。
一方現在に目を転じますと、今や日本の木造住宅はプレカット化(工場でのオートメーション加工)が進み、昔のように大工が腕を振るって加工・建築するものではなくなってしまいました。それに呼応するかのように最近の日本の木造住宅の平均寿命は30年を切っています。30年もたたないうちに壊される、ということです。
また、国産材の自給率も30%を切っています。こんなに山や緑に覆われた国土を持ちながら、どうして7割以上の材木を輸入しなければならないのでしょうか?集成材や合板や化学製品由来の建材の使用も極度に進んでいます。本来の木造建築の在り方からどんどん離れていってる不安や、伝統技術の継承に危惧を感じているのは私たちだけではないと思います。
私たちはやはり、日本人が培ってきた「ものづくりの精神」に徹したいのです。様々な条件や制約がありますので、完全に昔のまま、というわけにはいきませんが、それでも本来の木造住宅の建て方に倣った方法を続けたいと思っています。経験のあるものが丁寧に計画を練り、できる限り地元の木を自然に乾燥させ使用し、大工が自ら木のくせや特徴を読み取り、心を込めて加工・建て方・造作を行い、その他の仕上げを専門の職人がきちんと行うという、つい最近まで行われていた、当たり前の方法です。
人間の目で物を見、人間の頭で考え、人間の体を使って作図や加工や仕事を行うことが基本だと思います。人間大の無理のない規模やペースでの建築を行いたいと思います。それが限りある資源やお金を有効に使うことにも、私たち職人の意識や地位の向上にも繋がります。そしてそれらのことが最終的には施主様の利益となって返っていくことを望んでいます。施主様や他の職人と納得のいく話し合いを行い、毎日の仕事やふれあいの中で「和」を育み、皆が責任感や達成感、喜びや満足が得られるように努力していきたいと思っています。
スタッフ紹介
設計/一級建築士
兼定 真由美
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1973年生まれ 岐阜県郡上市出身
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岐阜女子大学 家政学部住居学科卒業
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一級建築士
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㈱入江設計室 勤務(名古屋市)
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設計工房 蒼生舎 勤務(名古屋市)
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カネサダ番匠一級建築士事務所 開設(2007年)
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趣味 美術館めぐり、読書、料理、お菓子作り
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2女1男の母として悩みながらも共に成長中
父は製材用帯鋸の目立て職人です。献身的に父の仕事を手伝い休む暇もなく家事をこなす母、おだやかでもの静かな祖父、個性的な祖母、私は長女で家族思いの妹が2人と、7人の大家族で育ちました。
現在は3人の子供に恵まれ、気が付けば再び7人の大家族での暮らしです。改めて両親や家族の苦労や恩を感じ、幸せを噛みしめる毎日です。
昔は家を建てる幸運に恵まれた人を「仕合わせな人」と呼びました。時代は移ろい、家族の構成や暮らしぶりは刻々と変化していきますが、現代においても家を建てる方はやはり、「仕合わせな人」でしょう。
微力ではありますが、皆さまの家づくりのお手伝いをさせていただければ、それが私の仕合わせです。
兼定 裕嗣
大工棟梁/代表
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1969年生まれ 兵庫県丹波市出身
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同志社大学 文学部社会学科卒業
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一級建築士
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一級建築施工管理技士
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一級建築大工技能士
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河合建設㈱ 勤務(岐阜県関市)
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㈲桝岡建設 勤務(岐阜県多治見市)
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カネサダ番匠 創業(2004年)
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趣味 登山、古民家めぐり
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若い頃30か国を放浪する。旅先では何故か現地人に道を尋ねられることが多い。
襖職人の次男として生まれ、小さい頃から父の仕事の手伝いをしたり、金槌や鋸を使って物を作ったりしていました。夕ご飯を食べてもまだそれから遅くまで仕事をする父や母の背中を見て育ちました。父が晩年に癌の宣告を受けた直後から、私たちの自宅用の襖と屏風を2年かけて一緒に完成させましたが、それらは父の形見であり、私の職人としての手本となっています。
学校を卒業後に岐阜県の大工の許へ弟子入り。5年間の住み込み修行の後、さらに3つの工務店での修行を経て2004年に独立。住宅、社寺、数寄屋、家具、建具、什器、と木を使った仕事なら何でもこなします。
「木の命を生かし切る」ために、手刻み、手加工での無垢の木を使った丁寧な仕事にこだわります。同時に将来、土に還る素材を使った、環境にやさしい建築を目指しています。
会社沿革&会社概要
2004.01 岐阜県郡上市にてカネサダ番匠 創業 代表 兼定裕嗣
2006.04 自社作業場新築
2007.01 カネサダ番匠一級建築士事務所 開設 代表 兼定真由美
2010.06 一般建設業の許可を取得
2015.09 作業場隣に自宅兼事務所新築
【会社名】カネサダ番匠 / カネサダ番匠一級建築士事務所
【所在地】〒501-4206 岐阜県郡上市八幡町吉野898―6
【 TEL 】0575-63-2076
【 FAX 】0575-63-2076
【 H P 】https://www.kanesada-bansho.com
【E-mail】bansho@gujocity.net
【 設 立 】2004年1月
【 登 録 】
一級建築士 大臣登録 第320168号(兼定裕嗣)
一級建築士 大臣登録 第283317号(兼定真由美)
一級建築施工管理技士 大臣登録 第B046650582号(兼定裕嗣)
一級建築大工技能士 大臣登録 第02-1-038-25-0003号(兼定裕嗣)
一級建築士事務所 岐阜県知事登録 第10991号
一般建設業の許可 岐阜県知事登録 第450258号
【業務内容】
木造建築の企画・設計・監理、新築、リフォーム、耐震診断、耐震設計、家具および什器のデザイン・製作
アクセスマップ
カネサダ番匠
カネサダ番匠一級建築士事務所
<岐阜・名古屋方面から>
・東海北陸自動車道 美並IC出口から約15分
・東名自動車道 一宮ICから東海北陸自動車道 美並ICまで約45分
<白鳥・高山方面から>
・東海北陸自動車道 郡上八幡IC出口から約15分
・東海北陸自動車道高山ICから 郡上八幡ICまで約40分