都市部の住宅街に建つ小じんまりとした住宅ですが、内装はもちろんのこと、外装にも無垢の木を多用した仕上げとし、心安らぐ外観としました。柱は桧、梁や桁や胴差しは杉で全て郡上産材です。竹小舞に荒壁塗りで仕上げは珪藻土塗りの真壁仕上げです。屋根には登り梁を掛けて深い軒の出とし、建物を風雨から守っています。左官や建具、板金など熟練を要する大切な職種は、郡上を中心としたいつも付き合いのある信頼のおける職人さんに依頼しました。

この家に住む施主様の娘さんの「この家に帰ってきた時が一番落ち着く」という言葉は私たちの励みとなっています。